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2009年7月号  page1  page2


「平和の福音をタイへ」
派遣準備中 坂本朋子

中日韓シスターズ。イギリス、オールネーションズにて(写真中央が坂本師) アジア人として
私が信仰を持ったのは、アメリカの高校に一年間交換留学した時でした。牧師家庭で一年間お世話になり、ホストファミリーと教会の人々の愛を通してイエス・キリストに出会いました。一方で、後にアジア宣教に導かれるきっかけとなった出来事がありました。同じ高校にインドネシアからの留学生がいましたが、当時の私はアジアに関心がありませんでした。それどころか、アメリカ人学生に認められたくてもなかなか認めてもらえない欲求不満を、彼女を見下して優越感を持つことで解消しようとしていたのです。帰国後、日本が戦時中にアジア諸国を侵略し多くのアジア人を殺害し苦しめた事実を知りました。その時、あの留学生に対する私の罪と日本の犯した罪が重なり、私は泣きながら自分の罪と自分の国の罪を悔い改めました。そして「主よ、私をアジアの平和の架け橋として用いてください」と祈りました。その時はどのような働きに召されているのか全く分かりませんでしたが、あれから約十八年経ち、キリストにある真の平和を伝える者としてタイという場所に導かれたことを考えるときに、神様はあの時の私の祈りを聞いて下さっていたと確信するのです。
タイとの出会い
タイ宣教への道が明確になるまで、長い時間とプロセスを要しました。一九九四年、インドへのトランジットで初めてタイに降り立ち、その後二度旅行で訪れましたが毎回ハプニングがあり、ある人に「タイは鬼門」とまで言われました。そのためか自分がタイで宣教師になるとは想像もしませんでした。しかし数年後に一つの転機が訪れました。当時ワールド・ビジョンで働いていた私は、出張でタイに行きました。その際初めてタイの教会に行く機会が与えられ、これほど仏教の影響が強い国にもクリスチャンがいることに感動しました。その後しばらくして、将来どのように主に仕えていくべきかを真剣に祈った時期がありました。その時に心に浮かんだのがタイでした。御心を求めて再びタイを訪れた際に、礼拝メッセージを通してチャレンジを受けました。持っているものは少なくても、二匹の魚と五つのパンをイエス様に差し出した少年のように、自分の持っているものを喜んで差し出すなら、主ご自身が祝福して用いてくださる、と。二〇〇二年夏に仕事を辞め、まずは短期で奉仕してみようということでバンコクへ向かいました。教会の中で日本語を教えたり、バンコクの歓楽街で訪問伝道をしながら、約一年半滞在しました。
バンコクの教会、日本語クラスの生徒と 長期ビジョンへのステップ
日本を出てタイに飛び込んだことは、振り返れば大胆で思い切った決断でした。しかし、この経験が後の長期ビジョンにつながったことは間違いありません。それと同時にこの経験を通して自分の未熟さや弱さを知り、聖書に関する知識の足りなさと宣教に対する無知を痛感させられました。その後二〇〇五年から二〇〇七年までイギリスのオール・ネーションズ・クリスチャン・カレッジにて、世界中からやって来たクリスチャンと生活を共にしながら、異文化宣教について学ぶ機会が与えられました。またこの時に多くのOMFの宣教師や横山先生ご夫妻との出会いもあり、OMFの働きについても知る機会となりました。
イギリスから帰国後、郷里である栃木県の母教会で伝道師として奉仕しました。このことを通して改めて自分の国、特に郷里での霊的な現状を知り、日本で働くという可能性も考えました。しかし十数年間消えることのなかったアジア宣教への思い、殊にタイへの思いを捨てきれず、昨年三月により明確な導きを求めてタイを訪問し、主にOMFタイの働きを視察しました。十日間の旅のハイライトは、タイ中央部のクリスチャン学生と一緒に、イサーンと呼ばれる東北地方へ宣教旅行に出かけたことでした。福音に触れたことのない人々に出会う中で、ローマ十・十四〜十五のみことばが心に浮かびました。もし福音を聞くことがなかったら、この人々はどうやって永遠の命と救いを得ることができるだろうか‥。そう思うと心が揺さぶられました。さらに今回の訪問を通して、私の心の奥に眠っていたタイへの特別な愛が再び目覚めたような気がしました。
このように神様が道を開いてくださる中で、宣教は個人の業ではなく教会の業であるということを改めて教えられています。母教会である高根沢キリスト教会は、設立当初より将来宣教師を送り出すというビジョンを持っており、このタイ宣教のビジョンは教会のビジョンであると、先生方はもちろん信徒の皆さんも前向きに受け止め支援して下さっており、これも主の備えてくださったことと心から感謝しています。
国民の九十九パーセントがキリストにある真の平和を知らないタイで、この小さい者を平和の架け橋として主が使ってくださるようにお祈り下さい。「『権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって』と万軍の主は仰せられる。」ゼカリヤ四・六

【祈りの課題】
1. 現在までのデピュテーションが祝福されて感謝。7月中旬迄の関西地区、7月末迄の東海地区でのデピュテーションも、引き続き主の守りと導きがありますようにお祈り下さい。
2. まだ明確な信仰を持っていないにも関わらず、派遣に関して理解・協力してくれている両親と妹の救いのためにお祈り下さい。


「坂本朋子師を推薦します」
日本キリスト宣教団 高根沢キリスト教会牧師 クルベリー・エバート

クルベリー師夫妻 栃木県の高根沢キリスト教会の牧師、クルベリー・エバートです(出身はスウェーデン)。十五年前から、高根沢キリスト教会で妻と一緒に開拓伝道と牧会をしています。当初から世界宣教を熱心に行う教会になるよう願ってきました。そこで、月に一回の礼拝献金は世界宣教のために行ってきました。その時はまだ、私たちの教会には宣教師がいなかったため、様々な小さな世界宣教のプロジェクトをサポートしていました。五年前に私の娘は短期宣教師としてボリビアに行きました。今もなおボリビアで奉仕しています。
今回、私たちの教会の坂本朋子伝道師が宣教師として立ち上がることになり、とてもうれしく思っております。彼女は短期宣教師としても経験があり、海外異文化の宣教についてイギリスの「オール・ネイションズ」という学校で二年間勉強をしました。また、英語は流暢に話すことができ、現在本格的にタイ語の学びも始まっています。彼女は素晴らしい宣教師になると思います。
OMF宣教師として認めていただき、とてもうれしく思っております。私たちの教会はまだまだ小さく、宣教師を送ることはなかなか容易なことではありません。どうか皆さんの助けを心よりお願い申し上げます。


「家族にとどいていけるように」
カンボジア・ニャックルアン  西村信恵

家族で賛美 ニャックルアン教会では五月は「家族」の月でした。夫婦のセミナーがあったり、家族の賛美大会があったり、青年会でも家族をテーマに聖書から教えられました。ニャックルアンの教会が始まったころは、若者が多かったのですが、今は家族で来られるようになった人達も増え、二か月の赤ちゃんから七十代のおばあちゃんまで、ともに礼拝に集うようになり、神様に感謝しています。
家族で賛美 けれども来ている青年達の中には、父親の強い反対を受けている人、ひどい酒乱の父親、また父親は愛人のところにいる人、両親がいつもケンカをしている人、両親とも早くに亡くし、おばあちゃんと兄弟で暮らしている人と、家庭環境が必ずしも良くない青年達がほとんどです。将来、主にあってよい家庭を築くための準備として、主を知り、自分はどこから来て何をするためにここにいるのか、主にある自分を知ること、まず今ある自分の家族との関係に平和をもたらすこと、自分を聖く保つこと、をチャレンジしました。ある日の青年会では、二十歳のスレイモン姉妹が証しをして下さいました。彼女のお父様は、ギャンブルをする、叱る、酒乱のお父様で、神様を信じてからも、こわくて自分の父親とは話せなかったそうです。彼女自身もクリスチャンになるまでめったに笑ったことのない姉妹でした。けれども父親のために祈り始め、母親とも祈り、自分の中に家族に対する愛が湧き上がってくる経験をしました。お父さんがギャンブルで負けて大変な借金を負った時も、なぜか不思議な平安があり、お父さんを愛する心が与えられたそうです。そして、お父さんと話すようになりました。今では彼女のお父さんも主を受け入れ、悔い改めてギャンブルをやめ、お酒をやめ、スレイモン姉妹も笑顔で、お互いに抱き合い、語り合えるようになったそうです。兄弟同士も仲が良くなり、神様を信じたことによって、家族に対する愛が与えられ家族に平和が訪れた、という証でした。青年達もじっと聞き入っていました。今必ずしも良くない家庭環境にある彼らが家族のために祈り始め、家族に祝福をもたらすものとして用いられ、彼らを通して家族が主を受け入れ変えられていきますように、お祈りください。また、今教会員の内二家族が毎日家庭礼拝を持っています。他の家族でも家庭礼拝を始めることができ、その地域の祝福として用いられますようにお祈りください。感謝して。

【祈りの課題】
1. 幼稚園の建設のため。また、先生達の訓練のためにお祈りください。必要が満たされるように。
2. 7月の後半は、2つの海外からの伝道チームを受け入れる予定です。奉仕のためお祈りください。


「深まる求道心」
日本 木下理恵子

ホーリネス教団派遣宣教師たちと共に 紫陽花の美しさに、梅雨の季節を思います。皆様お元気でお過ごしでしょうか。いつも御祈り、御献金をどうもありがとうございます。
五月にはホーリネス教団派遣の宣教師たちの研修会がありました。フィリピン、ブラジル、ニュージーランド、ロシア、また日本に来ておられる日系アメリカ人宣教師など、それぞれのお証をお聞きできる貴重な時でした。国や文化がそれぞれ違う中、形は違っても共有できる痛み、悩み、喜びがある事を思った事です。
日本に来た篠田リリアン宣教師と、ブラジルに行っている新谷聖美宣教師と共に ずっと「海外宣教、海外宣教」とメッセージし、伝え続けた教会からは、確かに時間はかかっても、宣教師たちが送り出されている現実も見ました。主の御心である、全世界に出て行っての海外宣教ビジョン、伝え続けなければと再びチャレンジを受けた事です。以前OMFの日本人宣教師の集いがあった時も感じた事ですが、宣教師は、こうやって他の宣教師たちと一緒だと、何だかすごく楽しいです。いろいろあっても宣教師は、恵みの生涯だなあと主に感謝です。
中国語集会のための御祈りもどうもありがとうございます。少しずつですが、確かにみんなの求道の心が深まってきています。「こうやって日本に来られた事自体、不思議で、神様だと思う。神様のこと、信じているよ。」は若い中国人カップルの言葉。以前、「動物はサルを見るのが好き。ここから人間が進化してきたと思うと、興味深い。」と言っていた方々です。「神様が何をなさったら、ああ、このお方は本当に神様だと思うか?」の質問に「自分がどうしようもなく落ち込んだ時、つまずきそうな時、新しい希望が湧いてくる。その希望を感じる時。」と答えたのはカンボジア系の姉妹。彼女は最近また長い間の切実な祈りの答えを体験しました。この姉妹が受洗の決意ができるよう、また求道の心が深められてきた人たちが、はっきり主を信じ、生まれ変われるよう御祈り下さい。
一歳半の男の子を抱えた中国人姉妹も仕事を始めました。公立の保育園には入れてもらえなかったので高い保育料ですが、祈りつつ空きが出るのを待っています。仕事を始めてすぐに子供が病気で、保育園には登園させてもらえず、仕事も休まざるを得ませんでした。職場からは「もう来なくていい。」とのきつい一言。教会の姉妹方が、子供が病気になった時は、仕事に行ける様私たちが交代で面倒を見ると仰って下さり、これからは仕事が続けられそうです。日本のクリスチャンたちの温かい愛の行為、姉妹も私も感謝と喜びでいっぱいです。皆様の御祈り感謝です。

【祈りの課題】
1. 7月は東京地区の巡回をします。在日中国系アジア人伝道のビジョンを共に持ち、祈り支え協力して下さる教会が与えられるように。
2. 中国語集会に来ている人たちの、求道の心が深められてきていて感謝。はっきりと主を受け入れる人、洗礼を受ける人が起こされるように。

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