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2010年7月号  page1  page2


「シャン族クリスチャンのために」

ある集会にて  ビルマ、中国、タイの広大な地域でかつて封建制支配をふるったシャン族は、今は自分達の場所と呼べる土地を持っていない民族です。
 シャン族のクリスチャンたちは厳しい生活を送っています。シャン族語の主要方言に訳された聖書と小さな教会はありますが、シャン族の多くは仏教徒であり、キリストを信じるに至るまでには様々な障害を乗り越えなければなりません。シャン族のクリスチャンの中には、タイで働いている間に主を信じた人、ラジオの福音放送で福音を聞いた人、又は聖書を教科書にして欧米人クリスチャンから英語を学ぶ内に信じた人々もいます。シャン族クリスチャンの多くは、信仰の故に迫害されており、主に従いたいと思いつつも、結局今までの仏教や精霊信仰から離れられない人々もいます。全人口五百万から七百万といわれますが、その中でクリスチャン人口は一パーセントにも達していません。このようなシャン族は、東アジアの中でも最大の未伝グループの一つです。どうか少数のシャン族クリスチャンのためにお祈り下さい!
写真の人物と本文とは関係ありません キリストのゆえの迫害
 困難があることは承知でした。しかし彼はそうしないわけにはいかなかったのです。
 ジェイはかつて僧院で修行に励み、霊的真理と悟りを求めていたこともありました。しかしやがて彼は職を求めてタイへ行き、そこで主を愛するシャン族の若い女性と恋に落ちました。
 二人は結婚しましたが、ジェイはその後も妻に「キリスト教については何も話しあいたくない」と言ってきました。しかし次第にクリスチャンとしての妻の生き方に深く心を動かされ、彼はやがて受洗を願うようになりました。
 「ご家族は反対されるでしょうが、よいですか?ご家族があなたを拒絶しても信仰に立ち続けますか?」OMFの宣教師がジェイにこう尋ねた時、彼は胸の鼓動が激しくなるのを感じていました。しかし、自分が長年求め続けていたものを与えてくれるのはキリストだけだ、と既にはっきりわかっていた彼は、ただ一言「はい」と答えました。
 受洗から一週間後、ジェイは妻を連れて故郷の家族のもとへ帰りました。しかし家族の怒りは彼が予期した以上でした。彼らはジェイの妻をどなりつけ、二度と来るなと言って家からほうり出したのです。さらにジェイの携帯電話を取り上げ、キリストへの信仰を取り消さなければ赦さない、と言って、彼を部屋に閉じ込めてしまったのです。何週間もたって彼はやっと家から逃れ、最終的には再び妻と生活できるようになりました。このようなことがあったにもかかわらず、ジェイは信仰に固く立ち続けています。
 迫害を受けているシャン族の兄姉のため、そして福音に反感を抱いている人々がキリストに真に出会うことができるようお祈り下さい。
写真の人物と本文とは関係ありません 光を見つめて
 その高揚感はあまりに生き生きとしていて、ほとんど手で触れるかと思えるほどでした。
 蛍光灯のにぶい光の下、集まった全ての人々の顔は親族の娘スゥエイに向けられていました。スウェイは家族に神と神が送って下さった御子のことを伝えていたのです。
 「キリストは私の人生を変えてくれたわ。みんなの人生も変えてくれるわよ。」と彼女は皆に語りかけました。
 その晩、五人のシャン族がキリストを迎え入れる祈りをしました。彼らの顔にも心にも喜びがあふれていました。それから二、三日は皆でみことばから学び、祈り、賛美し、それからスゥエイの手で洗礼を受けました。
 その三年前、働き口を探しにタイに行ったスゥエイは、そこで主を信じました。霊的に成長していく中、スゥエイは神が彼女が故郷に帰ってシャン族に福音を伝えることを望んでおられる、と思うようになりました。神は彼女をあるクリスチャンの働き人のもとへ導かれました。その人はタイにいるシャン族のクリスチャンを訓練し、彼らがやがては故郷の村へ戻って教会開拓ができるように備えていたのです。
 これらの小さな信者たちの群れが信仰に固く立ち続け、同じ村の人々に福音を宣べ伝え、教会が建てられ、その教会がまた新たな教会を生み出していく‥‥それが私たちが祈り願っていることです。
 さらに多くのシャン族のクリスチャンが故郷の村々に戻り、教会を建て上げていくことができるようお祈り下さい。
忙しくて礼拝できない?
 ケーは主を愛し、信頼し、そうして主から多くの喜びと平安を経験していた人でした。
 ケー一家はシャン族の村で農業を営んでいましたが、田畑を失ったことでケーがタイへ出稼ぎに行くことになりました。そしてタイにいる親戚を通して彼はクリスチャンになったのです。一週間七日、彼は妻と娘のために精米所で懸命に働きました。彼が休みを取るのは、天候が悪くて稲を天日干しできない日だけでした。労働時間は長く、しかも前もって予定が立たないため、ケーは周囲のタイ人たちともめったにつきあうこともなく、そのためタイ語を覚えることもできませんでした。
 共に住んでいた姉でクリスチャンのカムさんは、何キロも離れたタイ人教会に集っていました。彼女は弟のケーに一緒にその教会に行こうと勧めていましたが、日曜日も働きづめでタイ語もわからないケーにとっては、無理な話でした。
 シャン族の多くのクリスチャンがそうであるように、ケー兄も地理、言葉、文化、仕事の上で、他のクリスチャンとは孤立してしまっています。彼の生活や必要に合った教会、もしくは交わり会がどうしても必要なのです。
 シャン族クリスチャンたちが成長し、彼らが訓練を受けられるような家の教会が、さらに起こされるようにお祈り下さい。


「宇都宮で励まされました」
日本 ディアスポラ伝道 横山好江

5月のRIT(リターニーズ・イン・栃木)。 画像がボケてしまいましたが、皆さんのビジョンは鮮明でした! OMFディアスポラ伝道部のウィットボイ部長が五月をもって任期を終え、キャロリン・ケンプ新部長に交代しました。これに伴い、部長代行の任を私が七月いっぱい担うことになりました。七月で新しいリーダーシップ・チームが決まり、そうしたら新体制で様々な役割を決めていきます。これを書いている時点では、ケンプ部長が入院を待っており、「居ない間に何かあったらどうしよう」と緊張を覚えますが、「私が代行を始めた時もそうだった」と彼女の言葉に励まされながら歩み出そうとしています。七月いっぱいの部長代行の務めが全うできますように、お祈りいただけると幸いです。
今年三月のANRC(全国帰国者大会)について過日ご報告させていただきました。昨年の第一回ANRCの地域別交わりから帰国者スモール・グループが全国各地に幾つか生まれ、そこを通して帰国者フォロアップの働きが進められてきました。その一つ、栃木のRIT(リターニーズ・イン・栃木)の五月の会に招かれ奉仕させていただきました。中心になっているのは、イギリス滞在時に導かれたS姉妹。英国で彼女が生まれて初めて会った日本人クリスチャンが私達夫婦でした。そしてバンクーバー日本語教会で導かれた二人の姉妹。これに加えて、帰国者ではないが帰国者が苦労した話を聞いて、自分がクリスチャン・ホームで育ちながら、家庭・教会とそれ以外の世界の間で感じたギャップと重なり、何かお役に立ちたいとこの働きに歩み出された姉妹。栃木出身の坂本朋子宣教師(タイで奉仕中の)もこの会に加わっておられました。集められた十三名で、使徒九章から、パウロがエルサレム教会に受け入れられるために、主はアナニヤとバルナバをブリッジビルダー(橋渡し役)として用いられた次第に教えられ、それぞれが今置かれた所でどのようにこの務めを担えるか具体的に考え、祈りました。「このような集いに来ることができない人達にどうやって手をのばしていけるか」と真剣に方策を探る姿にとても励まされました。九九匹を置いて、失われた一匹をどこまでも探し出し、救って下さる主の愛を実践する者とさせていただきたいと祈らされます。
お祈りを感謝しつつ。

【祈りの課題】
1. OMFディアスポラ伝道部に、6月から新たにキャロリン・ケンプ部長が立てられました。リーダーシップ・チームも新たに立てられる必要があります。主の導きが豊かに、明確にありますように。
2. 7月28〜31日、マドリッドで行なわれる「ヨーロッパ・キリスト者の集い」に夫と参加します。「主に造りかえられる」のテーマのもと、主が奉仕者を用い、参加者一同に御業を進めて下さいますように。


「土曜学校の様子」
カンボジア 小川文子

日曜にはぎゅう詰めで教会に 土曜に続いて日曜学校にも出ます 「ハイ!ハイ!」勢いよく挙がる何本もの細い手。服を着ている子もいれば着ていない子もいます。大きな子は小さな子を抱きながら、二十人近い子供たちが三メートル四方の部屋にわいわい集まって、これが毎週ホームステイ先の家で繰り広げられる土曜学校の風景です。先生に指された子は立って早口に聖句を暗証し始めますが「コ!(違う)」と容赦なく座らされ、また「ハイハイ!」「静かに!はい」「神を愛する人々、すなわち従って…」「コ!」「ハイハイ!」(延々)カンボジアの先生は厳しく、ビシビシ教えます。その先生というのもまだ十五才の先週洗礼を受けたばかりの子。用意していた聖書クイズが終わってしまうと「何しよう〜」と聞いて来たので「洗礼受けたことを話したら」と言うと「そうか!」子供たちの中の二人も立たせ、「この三人は先週洗礼を受けました。洗礼っていうのは…」と話していました。それでも時間が余り「日本の曲でも」と急遽「ハ・ハ・ハレルヤ」を歌うことになり、歌詞は説明したものの日本語なのでみんな「ハ・ハ・ハレルヤ〜歌えない♪わから〜ない〜」という歌詞で大笑いで歌い、床が抜けそうなほど踊っていました。以前教えていた先生たちは忙しくなり、一人は教会も離れてしまいました。身近なお兄さんお姉さんであるこの先生たちの普段の生活を子供たちはどう見ているのでしょう。それにしても、視覚教材も楽器も一切なく、一人でよくやっているなぁと思います。今度視覚教材を貸す約束をしました。こんな風に小さな場所から、カンボジアの将来は育っています。
我が家のように気楽にやって来る子供たち 土曜と日曜は「先生」になる少年
【祈りの課題】
1. 8月に語学一年目の審査があります。それに通らないと二年目の働きに入れないので、通ることができますように。
2. 8月に田舎に引っ越すことになりそうです。移動に伴う精神的負担が軽くすみ、前向きに備えられますように。


「返さなければならない負債」
日本 菅家庄一郎、容子

国際本部の会議で祈りの課題を話す庄一郎師 五月十七日〜二十日まで東南アジアのイスラム圏における宣教の現状をK兄とともに見学してきました。その地域では、いたるところにイスラム寺院があり、教会は特定の部族中心の教会はあるものの、A民族の間にはまったく教会がないのです。それどころか、イスラム教徒であるA民族は、他民族でキリスト教信仰をもっている者たちを「豚肉を食べ、お酒を飲む不道徳な人々」として嫌います。また、クリスチャンになったイスラム教徒が、イスラムの生活(断食月を守り、イスラム寺院へ行き礼拝すること、など)を拒否するならば、イスラム社会の中では生きていくことができません。このような環境の中で、NGO活動をしながらキリストの愛を伝えている働き人がいます。神が東アジアのイスラム教徒の人々の中にも働いて、真の救い主を見出す人が起こされるようにお祈りください。K兄はイスラム圏での働きを祈り考えています。主の導きがはっきりするようにお祈りください。
二十四日〜二十八日までは、国際本部において三年に一度、すべてのOMFダイレクターが集まる国際会議が開かれました。ロバート・ソロモン師が五回にわたってエペソ書からすばらしいメッセージを取りついでくださいました。また、宣教とともに弟子訓練、神学・宣教学的訓練の必要が強調されました。課題としては、ますます増加する宣教の自由のない国での働き人をどう支えていくべきか、そのためにはOMF全体組織をどのように変えていく必要があるのか、という問題が残されました。主の導きをお祈りください。カンボジアから参加した今村師やそのほか多くの宣教師たちとよい交わり・祈りの時をもつことができ深く主に感謝しました。お祈りを感謝しつつ。(庄一郎)
永福南キリスト教会献堂式にて 五月八日永福南キリスト教会の新会堂献堂式に参加しました。牧師の竹内先生ご夫妻は、私達が学生時代KGKで育てて頂いたご夫妻です。真っ白な十字架を高く掲げた新会堂に入ると、吹き抜けの正面の壁に大きな十字架、その下にはみことばが開かれた聖餐台、その右脇の講壇に頭を垂れて祈りつつ立っておられる竹内先生の姿を見たとき、先生の心に溢れている主への感謝と畏敬の思いに圧倒されました。青年たちがリードする賛美の中に、お証の中に、そして教会員一同が起立して「私たちは、深い感謝と賛美のうちに、慎んでみ前にこの会堂をお献げ致します」と声を合わせた宣言の中に、主がこの会堂の主として臨在してくださっていることを目の当たりにし、深い感動を覚えました。
KGKで同期だった櫛田兄が会堂建築委員長として経過報告をされましたが、途中声を詰まらせていました。ここまでの道のりは決して平坦なものではなく、教会全体が何度も揺さぶられ、試される中、目に見える建物だけでなく、キリストの体としての内なる教会も試され、強められ、建て上げられていったことを思いました。兄が「‥‥私たちはまだ尚多くの負債を抱えていますが、一番の負債はこの近隣の方々へ福音を伝える負債です」と締めくくられたのが心に残りました。神田川に沿って大きく開かれた窓から道行く人が良く見えます。神様は必ずやこの教会を用いて、救いに預かり、キリストの体に結び合わされる方々を多く起こしてくださることを信じ祈りました。そして私達もまた、この返さなければならない負債を負っていることを再確認しました。(容子)

【祈りの課題】
1. OMFでは、宣教の自由のない国で宣教の働きに従事する働き人が増えるにつれて、変化と対応を求められています。「ビジネスを通しての宣教」もその一つです。OMF国際本部のリーダーたちに知恵が与えられ、正しい決断ができますように。
2. イスラム宣教に関心をもって祈り、準備をしているK兄は神学校で学んでいます。神学の基礎をしっかり学び、イスラム圏宣教のためのよい準備ができますように。宣教地・宣教団体についても主の御心が示されていきますように。

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