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2013年6月号  page1  page2


「神の栄光のためのビジネス」

都市も神の栄光をあらわす舞台  一五三七年、ジュネーブでカルヴィンはこう言いました。「福音の主たる敵は、ローマ教皇でも、数々の異端でも、誘惑者でも暴君らでもなく、悪しきクリスチャンであると私は思う…善き行ないを持たない死んだ信仰がいったい何の役に立つのか?たとえ真理を持っていても、日々の行いや生活がそれを裏切るものであるなら、何の意味があるのか?」
 当時、聖書的な世界観によって都市社会を変革するビジョンに価値を見出したクリスチャンたちがいました。デーヴィッド・スミスはこう指摘しています。「カルヴィンの時代にジュネーブに定住した多くの難民たちのように、(ジョン)ノックスは都市の「聖なる社会」というヴィジョンを彼の故郷に持ち帰り、スコットランドの社会と文化の歴史に大きな影響をもたらしました。」
 カルヴィンが持っていた都市に対するヴィジョンは、二十一世紀の社会で宣教に関わる私たちにも様々な点で共通するものがあります。
職場で神の栄光をあらわす  第一の点は、私たちも又、神に栄光を帰すことへの情熱に基づいて、都市のヴィジョンを描く必要があるということです。今、世界の人口の多くは都市部に住んでおり、地方に住んでいる人々も、かつてなかった程に都市部の価値観に影響を受けています。最近の調査によれば、中国では人口百万人以上の都市の数は、二〇三〇年までに二百二十一にもなるそうです(ヨーロッパ全体でその規模の都市は三十五)。クリスチャンの企業家にとって、こうした都市はビジネス世界で神の栄光をあらわす素晴らしい舞台となりえます。
 第二の点は、キリストが主であることの世界への宣言として宣教を理解する必要があることです。フア・ユン師は全ての人に対するキリストの主権があらわされるために、御国の領域を再び奪還するよう励ましています。それは個人にもコミュニティ全体にも―そして霊的、心理的、社会経済、環境面など人生のあらゆる側面に及ぶのです。
 二〇一〇年ケープタウンにおけるローザンヌ会議ではっきりと示されたチャレンジの一つは、私たちが「世俗と聖」という区分けをすることが、全ての神の民を宣教へ動員する上で、いかに大きな障害になってきたかを認識することでした。
 第三の点は、弟子訓練において、全人的なアプローチが必要だということです。この世の全てはキリストの主権を具体化する所です。それはほとんどのクリスチャンがほとんどの時間を未信者と過ごす場所―職場―も含まれます。そのためには「フルタイム」のクリスチャンの働きだけでなく、東アジアの職場で働く多くの男性・女性が必要です。
 ケープタウン決意表明に記されているように、全人的弟子化は「聖書的な世界観に基づき、日々の生活と働きがなされるあらゆる場所と状況において、効果的な宣教がなされるよう」に思考し、仕事し、話し、生きることなのです。
 第四の点は、職場の普通のクリスチャンが、宣教に大きく貢献できることを私たちは理解すべきだということです。OMFは神が人々を召し出し、国や地域間を移動する宣教師として派遣される、そのような神のわざを見てきました。しかしイギリスでも東アジアでも、クリスチャンのほとんどはそのように派遣されません。
 しかし、かつてのような意味での宣教師たちが、全人的な弟子化訓練と共に、生き方や働きにおいて彼らに真正な模範を示すことができるなら、それは宣教の世界で「現地に根ざした宣教運動」と呼ばれる運動を前進させる、最も効果的な方法の一つになるのではないでしょうか?
 最も根本的な宣教運動は、西欧スタイルの宣教団体によるのではなく、職場で自分の技術を神の栄光のために駆使しながら信仰を生き抜き、それによって周囲に影響を与え、社会の中で御国の価値観を指し示していく―それは東アジアの多くの場所では大きな犠牲を伴います―普通のアジア人クリスチャンたちによる運動です。東アジアの兄弟姉妹たちは、自分たちの日常生活が神にとって重要であることを知る必要があります。
 クリス・ライト博士はこのように巧みに表現しています。「もしあなたの働きが社会の必要に、他者への奉仕に、そして地球の資源の管理のために何らかの形で貢献しているならば、それは被造物に対して、そして来たるべき新たな創造に対して神が持っておられる御計画の一部です。そしてもしあなたがキリストの弟子としてそれを忠実に行い、主の証人として生き、あなたの信仰について問う人々に対していつでも説明できるよう備えているならば…あなたは神の民の宣教のわざを行なっているのです。」


「英国にて」
カンボジア 今村裕三、ひとみ

グリフィス先生ご夫妻とともに  「私はあなたのお父さんと一緒に働きました。」約五十年前、日本へ宣教師として来られたマイケル・グリフィス先生がそう私に言われました。
 私の父(元キリスト者学生会・KGK主事)は約二十年前に、癌で亡くなりました。三ヶ月という短い闘病期間でしたので、当時、宣教師になる事を全く考えていなかった私は、父から昔の事を聞く余裕がありませんでした。しかし、カンボジアで宣教師として働き始め、宣教師がどう働くべきかを考え始めた時、父は当時何を考えていたのかとても知りたくなりました。
 父と同い年のグリフィス先生はもう八十五歳。早く行かなければと周りからも急かされ、お会いしに行きました。
 一晩泊めていただき、沢山のお話を伺いました。戦後の日本は貧しく、金・物目当てのクリスチャンが沢山いました。しかし、当時のKGKに関わっていた日本人、宣教師達は一生懸命福音を宣べ伝えるために、上下関係なく走り回っていた様子をお話から感じ取ることが出来ました。
 カンボジアでは外人(金持ち・知識人)が現地の人を教え、指導する傾向が強いです。確かにポル・ポト時代に知識人の大半を失い、そうしなければならない必要性があったかもしれませんが、内戦後二十年以上経ってもその姿勢では、カンボジア人が誇りを持って自分自身の主に仕えることを、宣教師が邪魔をしているのではないか?と時に感じています。
 グリフィス先生が「OMFはね、お金を出さないからケチ宣教師だとよく言われたけど、その中で本当の人間関係を築くことが出来たんだよ」と話された時、昔も今も大切なことは変わらないと思わされました。
 当時のやり方が全部良かったとは言えない、とグリフィス先生自身も言われていましたが、試行錯誤されていた様子が伺い知れました。
 時代が経っても人と人、人と神の関係の築き上げ方は変わりません。そのことを忘れてはいけないと、教えられた時を与えられて感謝です。(ひとみ)
 祈っていただいた四月上旬のOMF宣教神学会議は祝福されて終わりました。その中で取り上げられた一つの大きな課題は、宣教師と現地クリスチャンとの関係です。これまでも繰り返し議論されてきた事柄ですが、キリスト教の中心の一つになっているアジアの地で働くOMFとして、再度考えていく必要があるように思われます。これから九月に持たれるOMF全体の会議に向けて幾つかの重要な要点について準備がなされていきます。この準備に携わるOMFリーダーのためにお祈り下さい。
 前述の様に、英国への訪問は想像以上に祝福されました。OMF英国事務所で宣教報告をすることも出来ました。グリフィス先生ご夫妻からはいろいろな深い洞察を得ました。また、予想していなかった収穫は、英国からアジアで仕えている宣教師たちの文化・地理的背景を肌で感じられたことで、私がこれまで不思議に思う彼らの反応を理解するのに助けになりました。また、彼らが大切にしている文化や、アジアに来た時に直面する課題等々を少しは身近に感じることが出来るようになりました。英国人と働く機会が多い者にとってはとても有益です。また、いくつかの神学校や大学も見学することができました。将来の学びに備えて、これからさらに主の御心を知っていきたいと思いました。(裕三)

【祈りの課題】
1.今月から始まる宣教報告巡回のために。今月は関西と東海地区を訪問します。
2.続けてタラー地区の兄姉(サリー兄、子どもたち)のためにお祈りください。必要な御言葉が与えられますように。また、働き人が与えられますように。


「神様の備え」
日 本 西村信恵

諸教会の姉妹方と  昨年の四月に国内主事としての働きをはじめてから一年が経ちました。手探りで、また思いがけない出会いの多い一年で、主の恵みの中働きが守られていること、感謝です。皆様の支えも本当にありがとうございます。
 三月は、初旬にKGKの全国大会に参加してきました。四五〇名以上の大学生達の全国大会です。「私は神、あなたの神」というタイトルで聖書講解、主題講演とがあり、様々な分科会等ありました。驚いたことにクリスチャンホームの子が多く、そのうち牧師の息子、娘だという方々もたくさんいました。これだけの人数の学生達が、熱心に御言葉に耳を傾け、応答している姿がありました。日本の教会に若者が少ないと言われる中、これだけの若者が神様に真剣に応答し、歩もうとしていることに希望を感じました。私は「献身」というタイトルで分科会を担当させていただきました。この分科会には十六名が集い、最後に自分の人生を神様に捧げて用いていただく決心を全員がいたしました。それぞれの参加者が、神様に個人的に語っていただき応答した密な五日間だったと思います。この期間にした神様との約束をしっかり握って、大学生活、また社会生活に戻っていく彼らがイエス様の弟子として主に従って歩むことができますようにお祈りください。
 名古屋から福岡へ帰る際、西宮におられるご夫妻を訪ねました。将来ご自宅で宣教祈祷会をと願っておられ、いろいろお話を伺い、共に祈ることができました。神様の導きを祈っているところです。
 また三月半ばには、久しぶりに宮崎清水町教会の宣教祈祷会に出席することができました。月に一度のこの祈祷会が、守られ続けられていることを感謝いたしました。現在は第二木曜日の夜行われていますが、そこに集えない方々もいるので、昼間も開催したいと思っておられることをお聞きました。その場が教団を超えて、人が集い宣教のために祈る場となるようにと思っておられることに励まされました。神様がちょうど良い時に、昼の部の祈祷会も始められるようにしてくださり、また、多くの方に宣教のための祈りの重荷を与えてくださいますようにお祈りください。

【祈りの課題】
1.新しい住居環境での生活に早く慣れるように。同居する姉妹たちと良い関係を築けますように。
2.インマヌエル久留米教会での宣教祈祷会が続けられて祝福されますように。


「事務局の仕事とは?」
日 本 菅家庄一郎、容子

みな元気です!  新緑の美しい季節となりました。皆様には如何お過ごしでしょうか。皆様の変わらぬご支援を心から感謝いたします。
 私達は二〇〇八年四月に帰国し、約三か月ほどしか教会訪問ができませんでしたので、カンボジアでの働きを祈りをもって支えてくださった教会すべてを訪問することはできませんでした。しかし、総主事の仕事をするようになってからも、しばしば教会を訪問させていただける恵みを主に感謝しています。
 久しぶりにJECA春日井聖書教会を訪問させていただきました。名古屋市の北、緑の多い所に、素敵な会堂があります。会堂に入ると正面の十字架にはきれいな花束のリースが掲げてあります。
 大人も子供も一緒になってゴスペル風のリズミカルで力強い賛美を捧げ、御言葉に聞きます。大学生や若い人たちも多く、将来が楽しみです。お食事はおいしい手造りの炊きこみご飯でした。午後には「OMFについて」セミナーの時を持ってくださり、たくさんの質問が出ました。宣教に関する関心の高さを伺い知ることができました。
 昔の友人たちとも話すことができたことも感謝でした。あまりにリラックスしすぎて、コンピューターや聖書を置き忘れてしまうほどでした。このように教会を訪問させていただくことは大きな喜びです。
 OMFの働きや、海外宣教の働きについてご関心がある教会がありましたら、ご連絡ください。喜んで奉仕させていただきます。(庄一郎)
 毎月月末からの一週間、事務所の黒澤さんと私はOMFの印刷物関係の仕事に追われます。どのような印刷物があるか改めてご紹介したいと思います。(1)「宣教ニュース」はい、これです。毎月二十九日締切日に合わせて、各地で働く日本委員会派遣の宣教師の方々から届くニュースです。最初に載せる記事は、主にOMFの英語の宣教機関誌から取ります。(横山師の記事参照)(2)「宣教祈祷カレンダー」宣教ニュース原稿と共に皆さんから届く祈祷課題と、東アジアはじめ世界中から届く祈りのレターから祈祷課題を選び加えます。(3)「中華福音通信」これは中国で何が起こっているのか、霊的な目をもって書かれた記事です。(4)「中国のための祈りのカレンダー」中国に重荷のある姉妹がボランティアで翻訳してくださっています。(3)(4)を読むと、中国の霊的な状況について良く分かり、理解をもって祈ることができます。(5)「祈りのフォーカス」これは毎月ひとつの働き、あるいは国を取り上げ、具体的な情報と共に祈りの課題を提供するもので、A4一枚ほどの内容です。先月はメコン地区から届いたレターにあった、ラオスのラフ族の間で起こっているリバイバルについての報告がとても励まされるものでしたので取り上げました。
 上記の印刷物はすべてメール送信できます。また勿論郵送もできます。この他にも、宣教の自由のない国で奉仕する働き人たちのニュースレターもあります。宣教の働きについて知りたい、祈りたいと思われる方がいらっしゃいましたら事務所までご一報ください。お送りいたします。翻訳、編集、校正を担う黒澤さんと私の働きのためにも覚えてお祈りください。(容子)

【祈りの課題】
1.新しく宣教師として召され東アジアの人々の間で福音を伝える人が起こされますように。
2.庄一郎師は6月30日一麦西宮教会でB師の派遣式で奉仕をします。集う人々が心を合わせてB師を送り出すことができますように。

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