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2014年7月号  page1  page2


「たとえムダに思えても」
―台湾 彰化市 アンジェラ・チェン師―

アンジェラ・チェン師と外国人妻の皆さん(一番右端がチェン師)  私たち家族がメイ姉とその家族に出会ったのは、台湾に遣わされてまだ一期目の時でした。メイ姉は中国から台湾に渡り、労働者クラスの男性と知り合い結婚した人で、その後に主を信じ、洗礼を受けました。これら全ての事が、彼女が台湾に来て最初の年に起こったそうです。
 
 彼女が台湾に落ち着いた後、今度は彼女の夫が仕事のため中国へ渡り、メイ姉は二人の娘たち(二歳児と生後六か月の赤ちゃん)は台湾に残されました。他にも外国人の妻たちが数人教会におられたので、皆で様々な話題を話し合ったり聖書の学びをしようと、私たちは母親の会を立ち上げました。
 
 ある日のこと、「友人たちを礼拝に連れて来れるよう、運転免許を取りたいの」とメイ姉が言いだし、私に教習所のコースを終えるまで助けてもらえないかと頼んできました。私自身にも娘がいます。朝、自分の娘をまず幼稚園に送り、それから急いでメイ姉の家へ行って彼女を教習所まで送り、彼女が教習を受けている一時間ほどの間、彼女の娘の面倒を見ながら待ち、終わったらメイ姉親子を家へ送り届けるという話でした。しかも一か月間も!頭の中に浮かんだことは「一か月間午前中まるまる彼女たちの送り迎えでつぶれてしまう‥‥。そこまでする価値があるのかしら?」ということでした。
 
 しかし夫と話し合い、祈った結果、平安が与えられたので、私は彼女の頼みを引き受けることにしました。そしてメイ姉は無事運転免許を取得したのです。
 
外国人妻の皆さんとその家族が参加した集会にて  その後も私たちはメイ姉がみことばに飢え渇き、キリストにあって成熟していく姿を見続けることができました。その熱い思いにかりたてられて、小さな子供二人を持つ身だったにもかかわらず、彼女は他の外国人妻の友達たちやその家族を車で迎えに行き、教会に連れてくるということを毎週欠かさず続けたのです。
 
 二、三年たった頃、中国の夫を追ってメイ姉は子供たちを連れて中国へ戻りました。折に触れ、私は彼女を励ますため電話で連絡を取っていました。中国に戻った彼女は地元の教会が日曜学校を始めるのを手助けしたりもしました。メイ姉のキリストの似姿のような人格は、広く夫の同僚たちでさえ称賛するほどでした。メイ姉の夫は妻と共に何年も教会の礼拝に出席し続けました。しかし、クリスチャンの妻が様々な困難の中でも信仰によって支えられ、人々をキリストにある喜びへと導くのをずっと目の当たりにしながらも、彼は自分自身については信仰へ一歩踏み出すところまではいけませんでした。
 
 昨年、まだメイ姉の夫が中国で働いている間に、娘の教育のためにメイ姉は台湾に戻ってきました。そしてかつての召しに忠実に従い、再び積極的に外国人妻たちを集めてはゴスペル・ディナーに誘い、みことばを彼女たちに伝え続けました。そしてクリスマスがやって来ました。今では十三歳になったメイ姉の娘が受洗を決意した時、彼女の夫も又、時が来たと思ったのでしょうか、驚いたことに娘と一緒に洗礼を受けたいと言ったのです。彼がその決心に至るまで、実に十一年の歳月が流れていました!
 
 ここ台湾での働きは本当にゆっくりなのです!私たちは計画を立て、それに従ってある一人の人に時間もエネルギーもかける場合が多く、彼・彼女に聖書の知識を注ぎ、後は祈りつつ彼らが労働者クラスの中のリーダーになるのを待ち続けます。しかし彼らは突然仕事の都合で他の地に引っ越すことになり、共に働くことはできなくなるかもしれないのです。私たちの夢は砕かれ、そんな時私たちは思うのです。「今までのことは全てムダだったのかしら?」
 
 十年間にクリスチャンになったのはわずか二人、というのはやや気落ちするような数かもしれません。でも伝道に自分の役割を見い出しているメイ姉を見ていると励まされます。みこころならば第二のメイ姉が彼女の友達の中から与えられるかもしれません。神の御国はこのような人たちによって建て上げられるのです。


「主にある勝利の生活」
シンガポール 佐味湖幸

子供の頃からお世話になった近藤葉月姉を訪問(中央)  只今五月末、帰国して二カ月が経ちます。春から初夏の陽気になってきました。

 関西のデピュテーションはとても祝されています。行く先々で励ましを受け、感謝しています。

 教会訪問の合間に友人や知人と話す機会も多く与えられています。様々な困難の中を通っておられるお一人お一人に主の助け、慰め、また力が与えられるように祈りつつ、この大変な現実の中、どのように主にある勝利の生活をすることができるのかを考えさせられています。

 先日ある人と昼食をしていて、数か月前に召されたある信仰の先輩のことが話題になりました。「あの先生みたいに、『あんたの信仰は薄い』って、叱ってくれる人、最近ではもういないよね」と。確かに昔は、筋の通った信仰者がたくさんいたように思います。どんな状況の中でも祈り深く、感謝と愛に溢れ、しかも厳しさをもった信仰者たち。思い出すと背筋がピシッと伸びます。

 先日は、大阪の母教会で子供の頃から長年お世話になった故近藤満男牧師の夫人である葉月姉を教会の友人と訪ねました。ここ数年、病と闘いながらも日々御言葉に励まされ、完全に癒されることを信仰によってすでに先取りし、感謝しておられる姿。今もご主人とともに牧会してきた昭和やバンコクの教会のとりなしを忠実にしておられる姿に大変教えられ、励まされました。

 信頼すべき主を見上げ、主の語られる御言葉にしっかりと立ち、どんなときにも主に感謝をささげること。あまりにも信仰生活の基本ですが、これが主にある勝利の生活の秘訣だと改めて思わされています。

【祈りの課題】
1.7月14日までイギリスで休暇をとっています。リフレッシュされて帰国し、東北、関東、北海道と9月半ばまで続くデピュテーションに備えることができますように。
2.9月末にシンガポールに帰任予定ですが、7月に就労ビザの申請をします。スムーズにビザが発給されますように。


「主の現存の中で」
一時帰国中 今村裕三、ひとみ

研修会の参加者(12カ国から)とともに  カンボジアに帰り、体感温度は四十度前後‥‥。しかし、それ以上に予想を超えた出来事の連続です。

 その一つは昨年、日本のいくつかの教会学校でお話しした、ターちゃんテーちゃん姉妹の父親バンが妻スレイナーと喧嘩をし、家を出てしまいました。約十年前に家族全員がクリスチャンになり、人生が変えられた家族でした。

 今回は父親が親戚の借金の保証人になり、借りた親戚が失踪‥‥から端を発し、それ以前に自分達も借金し家を改築し、喫茶店を始め、はじめは順調だったが経営方針で揉め、その後バンがカフェのお客さんと今まで止めていたお酒を飲んでいるのが見つかった‥‥などあり、派手な喧嘩をしたそうです。色々な人や家族がとりなしをしているのですが、もう八ヶ月経ち、膠着状態に陥っています。子供達は夜中、お母さんに隠れて泣いているそうです。妻のスレイナーは近所の人に「イエスって神様、役に立たないな!」と攻撃され、辛い状態です。

 彼女に「神様の計画ってどこにあるの?」と聞かれました。「私も分からないけれど、悪魔はスレイナーも神様から引き離そうとしているから、それに負けるな!」とともに祈りました。

 その他数々の問題を聞き、これから‥‥と思っていた矢先に、義母の逝去で日本へ。自分ではどうにもならない状態です。どうか私達、そしてカンボジアで困難な中にある方々が、こんな時だからこそ神様に近くあることが出来るようにお祈り下さい。(ひとみ)

 暑い、暑い。強烈な暑さが身に染みます。ちょうど良い季候の五月の日本から帰ってきたためか、はたまた年齢のためか?

 こちらに戻ってすぐにお祈りしていただいた、OMFカンボジアのカンボジア教会交友会との協力関係をどのように築き上げていくかを考える会議が持たれました。当日は本当に平安に満たされた一日で、予想された否定的なコメントは出ず、OMFとしても一致して現地の教会を建て上げていくという大原則を確認できました。翌週のOMFカンボジアのリーダーの会議においても、実際的な部分で一致を保つことの大変さを認識しながら、「青少年」の時代に入った現地の教会と主にある健全な協力関係を作り上げていくことを確認しました。同じ週に持たれたコーチングの研修会も有益な学びの時となりました。

 ストゥントラエン州に引っ越した翌日に母の突然の死の知らせを受け、日本に一時帰国中にこのニュースを書いています。 皆さまの御加祷、主の慰め、共に居て下さる主の現存の恵みに感謝しつつ過ごしています。主の御名を崇めつつ。(裕三)

【祈りの課題】
1.ストゥントラエン州での奉仕のために。聖霊の導きに従って歩めますように。そして本当の神様を求めている人たちとの出会いが与えられますようにお祈り下さい。
2.7月28日~8月1日まで、OMFカンボジアの年会が持たれます。年に一度OMFカンボジアのメンバーが集います。霊的な養いと交わり、そしてリフレッシュのときとなりますようにお祈り下さい。


「想像の翼をひろげて」
日 本 主事 西村信恵

これを使って祈っています  「五月の祈りのフォーカス、メコン河流域の少数民族のための祈り、『ラオ・プアン族』。ラオ・プアン族はラオスに十一万八千人、タイに七万七千人住んでおり、そのほとんどは仏教徒か精霊信仰者です。彼らは自らをタイ国の子孫と信じ、そのほとんどは農業で生計をたてています。約百人のラオ・プアン族クリスチャンの存在が知られていますが、毎月主を信じる人々が起こされているとのことです。」

 ある方が五月の祈りのフォーカスを一文読むと、「へえ~」と出席者の声が出ます。「なるほど~、ラオ・プアン族って、そういう部族なんだ」と、そこでラオ・プアン族について知ります。どんな格好しているのかしら?と勝手に想像もしてみます。続けて担当者が読みます。「ラオ・プアン族教会がさらに強く成長し、増えていくようお祈りください。現在ある一つのプアン族教会は、新たに三つの教会を開拓しようとしています。」 「フムフム、プアン族のある教会が新たに三つ開拓しようとしているんだなぁ」と、これは私の心の中の声。そしておそらく参加者の方々も同じはず。この具体的な祈りの課題にそって、神様に祈っていきます。

 これはある宣教祈祷会での一場面です。どのようにして他国の、また聞いたこともない部族のために祈ったらよいか分かりませんが、最初の説明で「へえ~」となり、「なるほど」となり、ではそのために祈ろう!と具体的に祈ることができます。見たこともない国や部族に心と思いを馳せ祈っていく時間は、神様の業を知り祈れる素晴らしい時間となります。

 日本の家の一つの部屋にいながら、祈りの中でアジアを旅します。祈りの祈祷カレンダーを使うと、翌月のニュースレターで祈られたことの結果が載っていたりします。「坂本先生、タイに戻るための教会巡回に入れてよかったですね。主が病を癒してくださって本当に感謝ですね」と、そこで神様の忠実な働きと私たちの祈りの結果を見ることができ、共に神様の御業を褒め称えることができます。

 共に痛みを覚えて祈り、聞かれた祈りに感謝する歩みに皆様も参加されては如何でしょう?

【祈りの課題】
1.7月7日~16日、東アジアのM国に関西聖書神学校の神学生8名(学生7名・教師1名)と共に行ってきます。行き帰りの道が守られ、良い時となりますように、一人一人が神様から教えられて帰りますようにお祈りください。
2.7月26日は、過去にOMFのプログラムに出られた方を中心に、OMF150周年誌のための座談会を開きます。良き交わりの時、励まし合いの時、チャレンジを受ける時となりますようにお祈りください。

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