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2014年10月号  page1  page2


「ベトナムのための祈り」

首都ハノイにて(写真と本文とは関係ありません) ベトナムの信仰図書
 J・Iパッカー著の『神について』、教会開拓関係、個人伝道、帰納的聖書の学び、クリスチャン倫理、クリスチャン・カウンセリングなどの書籍が現在ベトナムで印刷され続けています!この国にもっと信仰図書が与えられるように、という祈りが何年も積まれてきましたが、祈りが応えられて、今では毎月こうしたタイトルの本が次々と市場に姿を現しています。神に感謝して下さい!
【お祈り下さい】
◆こうした書籍が発行されるようになったことゆえに神に感謝しましょう。需要は尽きない中にあって、このような状況が今後もずっと続くようお祈り下さい。
◆ベトナム語に翻訳する書籍を選出する担当者たちが、主の知恵をいただいて適切な書籍を選ぶことができますように。

 発行部数はまだ少なく、配布も限られます。ホーチミン市内の大教会ならば、日曜礼拝の後で信仰図書コーナーや小さな書店すら設けて、信仰図書の販売が行なわれるでしょう。しかしそれ以外の地域の人々はこうした本の存在すら知らないことでしょう。
【お祈り下さい】
◆教派を越えて、国内全域で信仰図書の流通ネットワークが広がりますように。
◆海外の書籍の翻訳版が増えている一方で、ベトナム人キリスト者による書籍はごくわずかしかありません。ベトナム人クリスチャンの中から賜物のある著者や神学者を主が起こして下さいますように。

ベトナムの諸問題
 ベトナムの河川や水路は深刻な汚染に見舞われており、ハノイやホーチミンのような大都市の大気も同じくひどく汚染されています。ほとんどの人たちがバイクで街へ出かける時はマスクをしますが、地元の人々の中で神が創造された自然世界を保護しようと考える人たちはごくわずかです。
【お祈り下さい】
◆人々がベトナムの生態系への悪影響の深刻さに気付くことができるように。自然環境を愛し、大事にすることを学ぶことができますように。

 ベトナム戦争後、障がいを持った人々、枯葉剤によって障がいを負った人々の数が急激に増えました。そうした人々の多くは隔離された場所に住み、特に農村地域ではそれが顕著です。社会とのコンタクトやまともな職を得ることからも遠ざけられている彼らに、ベトナム社会はもっと目を向け、支援する必要があります。
【お祈り下さい】
◆神様が道を開いて下さり、障がいを負った人たちが福音を聞き、受け入れ、真のコミュニティを体験できますように。

 警官は多くのベトナム人青年たちがなりたがる職業です。しかし警察の職や国会議員になるためには、三世代にわたって無宗教でなくてはなりません。
【お祈り下さい】
◆政府が国に仕える機会をクリスチャンにも与え、クリスチャンが権威ある地位や政府機関の中で働くことなどを通して、ベトナム社会に良い影響をもたらすことができますように。

変わりつつあるベトナムの教育事情
 中国には「教育は国家百年の大計なり」ということわざがあります。教育に関する国家の方針は、社会の将来に影響を及ぼすものとして、長期的視野に立って真剣に検討すべき課題です。それが両親、学校、その他の教育機関によってなされようとも、教育は過去・現在・未来につながっているのです。
 ベトナムの文化・社会において、教育は発展の手段としていつも中心的な役割を持ち続けてきました。過去も現在も変わらず、ベトナム人は子孫が可能な限り最高の教育を受けるために大きな犠牲を払ってきました。今も国民の尊敬を集めるホー・チ・ミンは、戦時中ですらも能力のあるベトナム人を海外に留学させることでその手本を示しました。今も教育は政府の国家予算の中でも高い優先権を持ち、政府は国民の一般的な知識の向上、多様な人材・才能の育成を目指しています。
 急激な経済発展に伴い、ベトナムはより高い技術と諸外国の言葉に精通した、さらに質の高い労働力を必要としています。アジア諸国で最も高いGDPを誇る国の一つとして、ベトナムは今自国の教育システムを大幅に近代化、国際化し、過去二十年間に謳歌してきた急速な経済成長を維持しようとしています。幼稚園から高等教育まで、国中の教育が改善されようとしています。公立、私立、インターナショナルスクールを含む新たな学校や大学が建てられ、各コースが見直され、新たなプログラムが始まっています。
【お祈り下さい】
◆ベトナム人の教育への重視と熱意、そして現在与えられている平和と繁栄、発展のゆえに神に感謝しましょう。神がベトナムの為政者や教師を導いて下さり、国民の知識と人格の形成と発展のために国の教育が正しく用いられるように。
◆ベトナムの教育現場で外国人クリスチャンが働く機会が与えられていることに感謝。さらに多くの外国人クリスチャンが起こされ、遣わされた教育現場で地の塩、世の光として用いられるようにお祈り下さい。
◆都市部の有名校では激しい競争があります。高校卒業とそれに続く大学入試を迎える高校生たちにとって、最終学年は特にストレスがたまります。機械的な暗記学習を減らし、カリキュラムをもっと軽くすべきという意見も出ています。しかし変革には時間もかかれば困難も予想されます!教育変革に携わる関係者に必要な知恵と洞察力が与えられるようお祈り下さい。
◆何百万人もの親とその子供たちにとって、大学進学はかなえたい夢です。しかし他方では多くの大卒者がなかなか就職できないという状況もあります。これは多くの場合、大学が提供するコースと社会の実際的な必要とのミスマッチが原因です。大学の経営者や教授陣など、各界関係者が問題を正しくとらえ、改善していけるように。現在その影響を受けている学生たちのためにもお祈り下さい。


「相手の立場になって」
日 本 菅家庄一郎、容子

女子会!?(左から事務局の黒澤姉、容子師、事務局の佐々木姉、佐味師)  主の御名を賛美します。いつも献金とお祈りを心から感謝します。八月は宣教の自由のない国で働く宣教師一家を、数名の牧師と共に訪問しました。「百聞は一見にしかず。」やはり見なければ分からないことが多くありました。
 
 町を歩いてみると日本の都市部とあまり変わりありませんが、外国人が伝道することは禁じられています。いつ、どこで、だれに会話が聞かれているのかわからないので緊張状態が続きます。
 
 また、宣教師ビザはありませんから、何か仕事をもってこの国に入国する必要があります。この宣教師の場合は大学で教える道が開かれました。そうして、大学で教えながら宣教の働きに関わっていくのです。
 
 もし学生からキリストのことを質問された場合、どうしたらいいでしょうか。その人が求道者のふりをして、外国人が宣教師であるかどうか調査しているのではないと、どうやったらわかるでしょうか。
 
 相手をよく知り、祈りつつ、最終的にはマタイ十章一九~二十節の御言葉を信じる以外ありません。「人々があなたがたを引き渡したとき、どのように話そうか、何を話そうかと心配するには及びません。話すべきことは、そのとき示されるからです。というのは、話すのはあなたがたではなく、あなたがたのうちにあって話されるあなたがたの父の御霊だからです。」
 
 現在OMF日本委員会からは、似たような環境で働いている専門職ワーカーが八名います。このような環境で福音を伝えている働き人のためにお祈りくださる方は、事務局までご連絡下さい。(庄一郎)
2月にイエス様を信じた川上ひでさん、87歳のお誕生日 (4月号参照)  
 今朝の朝刊で、国連人種差別撤廃委員会が日本政府に対してヘイトスピーチ(憎悪表現)問題に「毅然と対処」し、法律で規制するよう勧告する「最終見解」を公表、慰安婦問題についても被害者への調査や謝罪を求めた、とありました。ヘイトスピーチが今首都圏だけでなく、全国に広がりつつあることが背景にあるとのことです。インターネットを通し、多くの日本人が偏った情報に取り込まれ、隣国への憎悪を増しているとはなんと恐ろしいことではないでしょうか。神様の憐れみにすがりつつ、為政者のために執成し祈り、巧妙に人々の考え方に入り込む自国中心的な考え方に、キリスト者としてチャレンジを与えていくことの大切さを覚えます。
 
 八月には、相手の目線に立って仕える働きをされている姉妹たちの証を聞くことができました。佐味師の報告を通し、南米やアフリカなど新しい派遣国の文化や背景を学びつつ、宣教師候補者にどのように寄り添い、励まし、きめ細かいコミュニケーションをとって宣教の働きに派遣しておられるか、そのお働きとご苦労の一端を知ることができました。特に心に残ったのは、佐味師がこの働きをされる前、日本で宣教啓発動員の働きをされていた経験―一人の魂の霊的な旅路の同伴者となる―が生かされていることです。神様の備えと訓練があっての今なのだと教えられ、御名を崇めました。
 
 N師は宣教の自由のない国で仕えておられます。自分たちの計画ではなく、現地の必要に沿って働きをすすめる中、時間はかかっても、確かな実が実り始めている証を聞くことができました。
 
 相手の立場に立つ、というのは犠牲が伴います。自分のあり方やこだわりを脇におかなければなりません。その最高の模範はイエス様です。主イエスは神と人との仲介者となるため、神のあり方を捨て、人間と同じようになって贖いを成し遂げてくださいました。どこまでいっても自分本位な私自身の弱さを主に告白しつつ、相手の身になって考えることを教えられたい、と願わされています。(容子)

【祈りの課題】
1.10月6日にOMF日本委員会が開かれます。一つ一つの議題の上に主の御心が示されますように。
2. 庄一郎師は10月11日~13日、シオンキリスト教団の霊修会で4回のメッセージの奉仕をします。よい準備ができますように。


「インタビュー」
坂本朋子

 いつも皆様のお祈りに感謝いたします。こちらに戻ってきてから二か月以上が経ち、タイ語も最初はぎこちなかったのですが、しばらく使っていなかった機械が段々とスムーズに動くようになるのと同じく、リズムに耳と口がだいぶ慣れてきたように思います。特に今取り組んでいるインタビューの課題が大きな助けとなっています。この課題の目的は、一般のタイ人に様々な質問をする中で、自然なタイ語のパターンに慣れ、タイの人々の価値観や信念などを探求することです。三人のタイ人にインタビューすることになっており、私はトイおばさんと、市場で商店を経営しているムーさんと、学生伝道「バーン・ケムティット」のスタッフであるヌン姉にインタビューをお願いしました。トイおばさんは六十代の熱心な仏教徒、ムーさんは五十代の中国系商人、そしてヌン姉は三十代のクリスチャンワーカーと、皆年齢も宗教も立場も違うので、回答の中に価値観の違いが色々と見えて大変興味深かったです。
 
 例えば、「ある人々は人生で成功する一方で、ある人々はいくら頑張っても失敗してしまう理由は何だと思いますか?」という質問で、トイおばさんは「業」という言葉を使いました。つまり前世で功徳を十分に積まなかったので、現世で他の人たちと同じ地位に立てないという、いかにも仏教徒らしい答えでした。ムーさんの答えは「成功するか失敗するかはその人の考え方次第。もし失敗したなら、自分の動機や考え方が正しかったかどうか反省するべき」とのいかにも中国系商人らしい回答。その一方でヌン姉の答えは「全てのことは神様のご計画の中にあり、失敗を通して神様は私たちが主に信頼するように導いておられるのかもしれないし、失敗を通して何らかの教訓を教えようとしているのかもしれない」というクリスチャンらしい答え。
 
 しかし、三人とも共通している答えもありました。自分にとって最も価値のある人、あるいは親友と呼べる存在はだれかという質問に対しては、親であれ、夫であれ、子供であれ、いずれにせよ家族であるということでした。やはり家族の存在というのは、他にとって代わることのできない最も重要な存在であることを思わされました。
 
 このような会話の中で、初めてトイおばさんの方から私に「どうしてあなたはクリスチャンになったの?」と聞かれました。前回ロッブリーにいた時も救いの証をしたのですが、そのことは忘れてしまったのか、とにかく今回はおばさんの方から興味を持って聞いてくれたのです。しかも前回は語彙が足りなくて福音について説明したいことも十分できませんでしたが、今はもう少し深い聖書の話や仏教とキリスト教の違いなどを説明することができたので感謝です。なによりも神様が少しずつおばさんの心を開いてくださっていることに対して主の御名を崇めました。

【祈りの課題】
1.10月の半ば頃にはレベル2のテストを受ける予定です。レベル1のテストと違ってかなり難しいらしいので、良い準備をし、パスすることができるようにお祈りください。
2.10月の末頃には新しい派遣先に移動する予定です。家探し、引っ越し、お別れと新しい出会い等、一つ一つのことを主が導き守ってくださいますように。


「ヨーロッパ・キリスト者の集い」
日 本 ディアスポラ伝道 横山好江

「帰国後の信仰生活」セミナー  暑い暑い夏でしたが、皆さんがこれを手にされる頃にはすっかり秋となっていることでしょう。宣教の主がおひとりおひとりを守り支え、尊い執り成しの祈りに答え励まして下さり、日々豊かに用いて下さいますように。共に祈り励めることを感謝します。
小グループの交わり  
 お祈りに支えられ、今年の「ヨーロッパ・キリスト者の集い」も大きな祝福のうちに終えることができました。主催したブリュッセル日本語プロテスタント教会は、少人数で本当によく企画運営をして下さいました。私達夫婦は連続三年目で、「帰国後の信仰生活」セミナーを依頼され、五十三名も参加して下さり、資料を四十部しか用意しなかった不信仰を反省しました。欧州在住者からは、帰国準備のヒントを得たとの感想がありました。日本からの参加者も多数おられ、交流とネットワーク作りの場ともなりました。今回も豊かな小グループの交わりが与えられました。境遇が似た者同士を組み合わせて下さったようで、私はフルタイムで奉仕する女性のグループをリードさせていただきました。来年は初の東欧、プラハで行なわれます。
集いのCS奉仕にて  
 http://www.europetsudoi.net/
キリスト者の集い集合写真  
 十月十七日~十八日のブリッジビルダー(架け橋)一泊リトリート(東京にて)の準備も順調に進んでいます。お祈りを心から感謝します。

【祈りの課題】
1.10月17日~18日、東京の久遠教会を会場に行なわれるブリッジビルダー(架け橋)一泊リトリート、続いて持たれるERF(エルフ、欧州帰国者の集い)が、帰国者の信仰の励ましと教会定着のために用いられますように。
2.10月19日~27日、3年に一度のディアスポラ伝道部全体修養会がデンバー(米国)で行なわれます。主に喜ばれる奉仕ができ、御名が崇められる会となりますように。

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