TOP PAGE OMF@宣教師.come 宣教ニュース 東アジア宣教ノート 宣教カレンダー OMFについて リンク e-mail



2015年2月号  page1  page2


「新たな地平線を目指して -グイド・ブラスキ師-」

ある街角で1 (写真と本文とは関係ありません)  過去五十年間、世界でクリスチャン人口がどのように推移してきたかを見てみると、ほとんどの大陸でクリスチャン人口は順調、時には劇的な伸びすら示しています。しかしヨーロッパ大陸については、ほとんど横ばいの状態が続いてきました。それでも神の御霊はヨーロッパ大陸でも働いておられます。
 
 二〇一三年の年末から新年にかけて、ミッション・ネットという二年に一度のヨーロッパ宣教大会が開催され、ヨーロッパのほぼ四十か国から二千八百人以上もの青年たちが、開催国ドイツに集まりました。ドイツとスイスから予想通り数百人が参加しましたが、さらに驚いたことにはイタリアから四百人、フランスから二百人、オーストリアからもほぼ二百人もの青年たちが参加しました。アルバニア、マケドニア、モンテネグロ、コソボ、ポーランド、ポルトガルからも参加者がありました。
 
ある街角で2 (写真と本文とは関係ありません) 何が起きているのか?
 
 プロテスタントの歴史を持つ国々において、クリスチャン人口は下降線をたどっていますが、東ヨーロッパでは継続的な成長が見られています。二十年前に起きた共産主義政権の崩壊により新たな宗教の自由がもたらされ、かつて迫害を受けていた教会は以前よりも公に活動できるようになりました。じっと忠実に耐え忍んできた教会はついに実を結び始め、教会は成人期に達し、社会での影響力も増しつつあります。
 
 また南ヨーロッパ諸国の福音的教会は、新たな時代を迎えようとしています。教会のリーダーシップは宣教師から現地の方に引き継がれました。ブラジル、ナイジェリア、フィリピン、中国といった国々からの移民たちもまた、地元教会によい影響を与えています。これらの教会はより積極的に自分たちの存在を良い形で表わし始めています。彼らはもはや隠れた少数派ではなく、今やより大胆に声高らかに発言し、宣教に関わりたいという自らの意思をはっきりと表現しているのです。
 
 ルーマニア、ウクライナ、イタリアでは福音派クリスチャンが多数おり、その数も増え続けています。彼らは新しくかつダイナミックな宣教の力として急速に成長しています。初めは近隣諸国への働きでしたが、今彼らの宣教の目線はさらに遠くの国々へと向けられています。
 
 OMFには世界中の様々な国々の青年たちから、東アジア諸国での短・長期の奉仕の可能性についての問い合わせが届きます。私たちは神が召し出してくださったそのような器たちに、できる限り力になりたいと願っています。OMFのニューホライゾンズは、そのために新たに設立された部門です。ニューホライゾンズチームは、OMFがまだ支部を置いていない国々の地元宣教団体と協力関係を結ぶことをまず目指します。すでに宣教師派遣の経験が長い北欧諸国との場合は、そう難しくありませんが、宣教師派遣の経験を持つ宣教団体がごくわずかしか存在しない東もしくは南ヨーロッパ諸国の場合、話はもっと複雑になります。東アジアですでに働いている宣教師チームに、そうした国々から召された器たちを新たに派遣しようとするならば、具体面や法的面などに適切に対応できる受け皿的団体や支援が必要です。OMFは地元のクリスチャンたちと共に、そのような宣教師を派遣するための体制を整えたいと願っています。宣教師派遣の経験が少ない国々で、東アジアに福音を伝えたいという思いを主から与えられている個人・団体を、OMFニューホライゾンズが続けて支援していけるようお祈りください。(佐味師の報告もご参照下さい。)


「新組織体制!?」
シンガポール 佐味湖幸

ブラスキ師夫妻  この新年から、OMFは新しい組織体制のもと働きが進められることになりました。この改革はOMFの働き人が増え、さらに働きが多岐にわたる中で、国際本部のリーダーたちが負う責任が大きすぎることから、新たに世界を六つの地域に分け、それぞれにディレクターと呼ばれるリーダーを置くことによって、責任を分担することに大きな特色があります。

 この六つの地域とは、東アジアを北、中央、南の三つと、さらに中国とその周辺を含む地域の四つに分け、それにヨーロッパとアフリカ地域、さらに南北アメリカ地域が加わり、六つとなります。また今まで宣教師を送り出すホームと、宣教の働きがなされるフィールドと働き上はっきり分かれていたことも、これからはそれぞれの地域にフィールドとホームの働きの両方があることになります。ここで、横山好江師の属するディアスポラ宣教チームと、私が属するニューホライゾンズチームは、これら六つの地域のどこかだけに属するのではなく、世界のあちらこちらに働きがあるので、地域を超えたグローバルチームとしてそれぞれ今後も働きを進めていくことになります。

 この一年半ニューホライゾンズチームのリーダーであったエリオン師は、南北アメリカ地域のディレクターになり、カナダを拠点に働きます。代わってニューホライゾンズチームのリーダーは、この一月からイギリス在住のブラスキ師となります。これまではヨーロッパ担当のチームメイトとして一緒に働いてきましたが、これからはこのブラスキ師との良いコミュニケーションが、ニューホライゾンズチームの働きの鍵となってきます。ブラスキ師はヨーロッパのことはよく分かっていらっしゃいますが、今後はアフリカや南アメリカ、インドなどパートナー団体のある地域や国々のこともよく理解する必要があります。どうぞ私たちのチームワークと、ニューホライゾンズチームの今後のためにお祈りください。

【祈りの課題】
1.日系ブラジル人の宣教師候補者Lさんは、1月末から半年間ニュージーランドで英語研修をします。しっかりと英語を身につけることともに、異文化で生活をするよい訓練の時となるように。
2.チリからの短期宣教師ニアさんは、昨年8月から今年5月までフィリピンの幾つかの地で働いています。主の守りと将来への導きがあるように。


「祈って助けてください」
カンボジア 今村裕三、ひとみ

セイハー牧師家族とともに  クラチェを訪問し、一昨年から起こった出来事を聞いて、共に祈ることが出来ました。セイハー牧師夫妻は、クラチェ市内にできた米国人が経営する観光客向けの店で働き始めていました。教会からの謝儀だけでは、第二子を持つことや長男シモンくんの教育費がまかなえないからと言います。長男のシモンくんは小学校に入学しました。現在メカラー夫人は第二子を妊娠中です。生活のためとはいえ、週六日働いていることで牧師としての奉仕に支障はないのかと聞いてみると、二人揃って忙しさの中で神様との関係が希薄になることがあると告白しました。セイハー牧師は本来であれば、フルタイムで奉仕をすべきだと思っているようですが、生活のためにはしょうがないと思っている所があるようです。全能の神様に委ねて祈っていこうと励ましていますが、実際には霊的な戦いでしょう。

 昨年からクラチェは外国からのカルト教会の影響で、多くの教会が被害を受けており、クラチェ教会も教会員が減少したそうです。同時にこれまで以上に各教会間に一致協力して伝道していこうという機運も高まっていると言います。私たちが奉仕している時から、いろいろな試みのあるクラチェ教会ですが、教会の頭である神様が守って下さり、さらに伝道していこうという教会員が与えられていることに感謝です。引き続き、この教会の働きを覚えてくだされば感謝です。(裕三)

ラーさん家族、前列左端がクンティア。(2012年撮影)  断水のことで多くの方々にお祈りいただき感謝です。カンボジアの乾季は十月中旬から五月中旬なので、乾季が始まったばかりの水不足にうろたえました。一週間程蛇口から水が出ない不便な生活を送り、貯水槽の水も無くなりかけ、祈りの要請メールを出しました。その十分後に水が出、それを信じられない自分の不信仰を嘆いた五秒後に水が止まり・・・。現在、貯水槽への水道は昼間は水が止まりますが、夜は与えられているため、必要は満たされており感謝です。ずっと出続けないというところが、神様への期待と信頼を試されている様で、これもいいのかも、と最近は思います。

 タラー地区のラーさん一家のその後です。一昨年のはじめ、外国からのイスラム教の援助を当てにして改宗すると言い出しましたが、そんなに援助が貰えないと分かり、改宗をやめた家族です。ラーさん一家の子供五人の内、四番目のクンティア(七歳)が、親戚のイスラム教の家に養子に出されました。彼女は教会へ来ると当たり前のように私の膝に座る人懐っこい子供でした。

 クンティアは養子先で太り、楽しそうに暮らしているそうです。ラーさんの家には新しいバイクや電化製品が増えていました。養子先からお礼にお金をもらったようです。子供を売ったわけではありませんし、カンボジアで子供のいない夫婦が、親戚の子供を養子に貰うことはよくある話です。

 クンティアは五歳の時に、九ヶ月間私が教会学校で教えていました。しかしはっきり信仰告白をするまでは至っていませんでした。クンティアの将来を考えると悲しい気持ちになります。

 エジブトに売られたヨセフを用いられた神様が、クンティアの将来を用いて下さるようにお祈り下さい。(ひとみ)

【祈りの課題】
1.キリスト者学生会の1月29日から2月5日までのカンボジア・スタディーツアーのために。1日はクラチェ教会で礼拝を守ります。その後ストゥントラエンを通り、シエムリアップに向かいます。主事1人を含む計6名の方々が、神様の働きをカンボジアで見ることができますように。道中の安全が守られるように。
2.ストゥントラエンの町の教会の教会学校の働きを助けているひとみ師の奉仕のために。神様から知恵が与えられて、若い教師たちを励ましつつ、教会学校が神様の働きとして、教会からもよい支援を受けることができるように。


「待ち望み準備する時」
日 本 主事 西村信恵

 「やみの中を歩んでいた民は、大きな光を見た。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が照った。」イザヤ書九章二節

 「ひとりのみどりごが、私たちのために生まれる。ひとりの男の子が、私たちに与えられる。主権はその肩にあり、その名は『不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君』と呼ばれる。」イザヤ書九章六節

 「見よ、世の罪を取り除く神の小羊。」ヨハネ一章二九節

 十二月の降誕節、ハウスメイト達がそれぞれでお菓子をつめたアドベントカレンダーをその日にそって開け、お菓子を食べるちょっとした楽しみの間、日毎に分けたメサイヤの箇所を聞き、それに沿った御言葉を読んで過ごしました。イエス様のお生まれになるずっと前から預言されていたとおり、イエス様が「不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君」として世に来られたこと、そしてハレルヤコーラス‥‥。日を追いながらイエス様のことを思い、クリスマスを待つ時間を過ごせ、忙しい中でもその時はゆっくり思いを巡らすことができました。

 また、今月はドキドキの多い月でした。三月祈りの旅の参加者募集の締切りの月でしたが、参加者がなかなか集まらず、行きたいという人からも連絡がなく、私を含め四人集まらないならばキャンセルになるためでした。その中で行きたいと思い、祈っていた人がぎりぎり三人いたのですが、その内の一人が行けなくなりました。毎日、今日申込みがあるかないかと思いつつ過ごす中、行くことになってもキャンセルになっても、神様の御手の中でなることだと委ねて待つことができました。最後の最後に別の方から申込みがあり、三人の参加者が与えられました。その後、申込みの色々な手続きに入るのですが、年末になり飛行機のチケットが売り切れて、同じ便のチケットを取れなかった人がニ人出てしまい、その二人が同じチケットを取るのにひと騒動ありました。これを書いている前の日の夜、無事に同じような時間帯、値段でその二人も飛行機のチケットを手に入れることができました。

 こうして祈りの旅に向けて、参加者を神様が選んで与えて下さり、準備がひとつひとつ守られています。ひとつ準備の山を越えるたびに、祈りの旅に対する期待も大きくなっていく気がします。参加者が祈りつつ準備の時を進めていけるようにと願っています。どうぞお祈りください。

 編集者よりおわびと訂正:前号一月号六ページ上の写真のキャプションにおいて、「高見沢キリスト教会にて」と記しましたが、正しくは高根沢キリスト教会です。お詫びと共に訂正いたします。

【祈りの課題】
1.2月10~12日、韓国ソウルでボランティア動員に関するセミナーに参加します。よく理解できますように。
2.2月14日 「いっしょにミッション」を福岡の香住丘キリスト福音教会で行います。初めて九州地区で行います。参加者が与えられ、OMFについて知ってもらい、また参加者ひとりひとりが宣教のチャレンジを受けるようにお祈りください。

2015年2月号  page1  page2


TOP PAGEOMF@宣教師.come宣教ニュース東アジア宣教ノート
宣教祈祷カレンダーOMFについてリンクe-mail

Get Microsoft Internet Explorer   HFJカウンタサービス   Go,HyperForJesus!



OMFインターナショナル日本委員会■〒272-0035 千葉県市川市新田1-16-14
TEL:047-324-3286 FAX:047-324-3213 郵便振替:00100-0-615052

© 1999-2015 OMF International JAPAN. All rights reserved. designed by HFJ.